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2009年1月29日 (木)

再生エネルギー

国際再生エネルギー機構(IRENA)が先週発足しました。ドイツなどが音頭をとって、世界の50カ国ほどがすでに参加しているそうです。日本はオブザーバーを送っているものの、参加を見送ったようです。

石油、天然ガスなどのいわゆる化石燃料も大昔の太陽エネルギーを蓄積したものと考えれば、再生不可能ともいえませんが、その再生のサイクルは数百万年という、人類の尺度をもってすれば、再生は事実上不可能です。

風力発電、太陽光発電、バイオマスなど、太陽のある限り短時間で再生されるエネルギーは、温室効果ガスの排出がほとんどないことからも、石油などに代わる今後のエネルギーとして期待されるものです。

米中なども参加していないようですが、日本はどうして参加しないのでしょうか。風力はデンマークなどに大きく先行され、太陽光発電も近年ドイツに抜かれたようですが、日本は風車、太陽電池の生産、バイオマスの発酵技術で高いレベルを誇っています。それらの技術をもって、国際社会に貢献するまたとない機会です。換言すれば、またとない商売のチャンスです。

IRENAは、再生エネルギー技術に関する情報交換などを行うのが目的で、アフリカ諸国などが多く参加していると伝えられます。日本と違って、送電線網などが未整備のアフリカ諸国には、インフラコストのかからない地産地消の再生エネルギーは、経済的にも魅力あるものです。

IRENAに参加するには、5億円の費用が必要のようです。国連安保理の理事国になるための選挙運動の費用として、大票田であるアフリカの協力を得るため、日本はこれくらいはかけているのではないでしょうか。

定額寄付金を返上すれば、政府がこの費用に充てるというなら、真剣に考えたいくらいです。

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