あだ名
チャールズ皇太子が、親しい友人を差別的な意味をもつ呼び名で呼んでいたことが、イギリス国内で議論を生んでいるとBBCが伝えていました。面白いと思ったのは、呼ばれた本人は、親しい間柄であり、問題と感じていない、と言っていたことです。
これは「あだ名」の大きな特徴を示していると考えます。呼ばれる人が親しければ、一般的には問題のあるあだ名でも不快ではなく、親しくない人であれば、問題にするには当たらないようなあだ名でも、不快に感じるのだと思います。
小学校の時に母を亡くした僕は、父と2人で、刺身やコロッケを買ってきて、自分でご飯を炊いて食べていました。そこで友達からは「ヨメチャン」と呼ばれていました。今から考えると失敬なあだ名と言えるかもしれませんが、なんとも思いませんでした。おそらくは心許せる友達だったからでしょう。
その延長線でいえば、「支那人と呼んで何が悪い」という発言は、あだ名の持つ特徴を理解しない、デリカシーに欠ける発言以外の何物でもありません。
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