死せる孔明、生ける仲達を走らす
先週から、小泉元首相の発言で永田町が揺れています。野次馬的興味でニュースを見ていますが、頭に浮かぶのは、「死せる孔明、生ける仲達を走らす」という、子供のころ『三国志』で読んだ言葉です。
孔明率いる蜀軍と対峙した仲達率いる魏軍は、孔明の計略を恐れ、固く軍門を閉ざしていましたが、孔明が病に倒れ死んだことを天文を占って知り、打って出ました。孔明が遺した伏兵に反撃され、これも孔明の謀略であったかと衝撃を受け、兵を引いたと伝えられます。
生きている人を、死んだ人のように言うのは失礼の極みですが、元首相はすでに政界引退を表明しておりますので、許してもらえるでしょう。
元首相が現首相にあれほど露骨に批判するのも前代未聞と思いますが、それだけ郵政民営化に対する思い入れが強いということでしょう。本来担当すべき総務大臣を外し、竹中大臣に担当させたというのも、あえて非常手段をとったということだったのでしょう。
あのとき、「泣いて馬謖を切って」おけば良かったと、今頃はモスクワで思っているかも。
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