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2009年2月26日 (木)

演説巧者

昨日のメイン・ニュースは、残念ながら日米首脳会談ではなく、オバマ大統領の議会における施政方針年演説でした。首脳会談は1時間で、記者会見もなかったようですから、「一番最初」にこだわった日本側の強烈な働きかけがあったのだろうと想像されます。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙などの批評は厳しいようですが、大統領の施政方針演説のテレビ中継を見ていると、演説巧者を通り越して、子供のころから、いかに上手にスピーチをするか鍛えられているアメリカの文化を改めて感じます。「沈黙は金」という文化は、いざというときには「ロレツが回らない」というのは、自虐的に過ぎるでしょうか。

それにしてもアメリカの議会は、スタンディング・オベーションの多いところですね。ドイツのZDFは26回と数えていましたが、あれだけ立ったり、座ったりでは、お年寄りの上院議員にはつらいでしょうね。まったく当てずっぽうですが、ブッシュ政権の時から、目に見えて増えたのではないでしょうか。

見ていると、率先して拍手して立つ人と、周りが立つから何となく渋々立つ人がいるようで、その顔ぶれが、共和党か民主党かで分かれているようにも思います。個人の確立したアメリカにも、群集心理があるのかとも感じさせられました。

日本の首相の施政方針演説は、官僚の作文の寄せ集めとよくいわれます。国民にアピールしたいなら、有能なスピーチ・ライターに委ねることが、一番の近道だと思います。

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