大学の改革
経済同友会の提言の眼目の主たる眼目ですが、大学の現状も改革を必要としていると思います。はなはだしい人は小学校から準備を始めている難しい大学入試に合格して、一旦入学したら、もちろん皆が皆とは言いませんが、レジャーランドとも言われる大学で、勉学よりも娯楽に励んでいます。
よく小学生の学力の国際比較がニュースとなり、議論を引き起こしていますが、大学生の勉学の厳しさ、成果については、欧米など先進国に比べて、大きな差があるというのが定説のようになっていると思います。
思いつきで大胆な意見を申し上げれば、経済原理を導入してはどうでしょうか。まじめに勉強しなければ損だと思うようなレベルにまで、授業料を値上げするのです。
もちろん一方的に値上げするのではなく、大幅な奨学制度とパッケージにする必要があります。まじめに勉学に励んでいる学生には、十分な奨学金を給付します。
たとえば、現在の大学の授業料が年間100万円と仮定すれば、それを300万円くらいには引き上げ、まじめにやっている50%くらいの学生には200万円の奨学金を提供します。そして、トップクラスの10%には400万円の、生活費までカバーする奨学金を与えます。残りの40%の学生の分は、大学の教育の充実のために使うというのはどうでしょうか。
教育に経済原理を持ち込むとはもってのほか、という意見もあるでしょうが、すでに受験に成功するかどうかは親の資力で決まるとも言われます。手厚い奨学金は、貧しい学生にも大学進学の道を開くことになるのではないでしょうか。
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