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2009年2月14日 (土)

脱原発

世界で最も早く原子力発電所の廃棄を宣言した国の一つであるスウェーデンが、最近原発の継続に方針を転換したそうです。運転中は地球温暖化ガスを排出しないことに加えて、最近の経済危機が後を押したようです。

一度脱原発を決めたにもかかわらず、それを見直したいと考えている国は、ドイツなどスウェーデン以外にもあります。アメリカなども、スリーマイル島の原発事故以来新設を取りやめていましたが、再開に踏み切るようです。

化石燃料に依存しない原子力発電は、核兵器への転用がないことを大前提にして、世界的にも不可欠なものでしょう。

ただ残念ながら、地震の多い我が国は、原発の立地に乏しいことが、新潟地方を襲った地震で改めて明らかになりました。東京電力の柏崎にある発電所は、ボヤはありましたが、立派に持ちこたえたものの、核燃料廃棄物の貯蔵・処理まで含めて考えると、安全な立地は極めて限られているように思います。

日本でも、老朽化した原発をリプレースすることが、中部電力の御前崎の発電所で計画されているようです。脱原発でもなく、原発の拡大でもなく、リプレースによる原子力発電比率の維持が、すでに現在約30%となっているわが国の現実選択ではないかと考えています。

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