天下り

官僚の天下りが、国会の論戦の的になっています。先日、国会で麻生首相が答弁されたように、最近一部のマスコミにうかがわれる盲目的官僚バッシングは、必ずしも好ましいものではないと思います。現在のシステムでは、天下りを頭から悪と決め付けるわけにはいかないと思います。

しかしながら、官僚OBが公益法人に天下った後、後輩の官僚を引っ張ってくることについて、「民間の組織で、民間がすることについて、政府が関与することはできない」との認識を示されたのは、首相の勘違いではないでしょうか。

天下りが問題となっているような公益法人は、純粋な民間ではありません。官庁の外延組織とみるのが一番当たっているのではないでしょうか。国の補助金で支えられるものも多く、自前で稼いでいるように見えても、国の支えがなければ成り立たない仕事が基盤になっています。

首相がいわれるような、政府が関与できないし、すべきでもないというのは、純粋の民間企業に当てはまることではないでしょうか。