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2009年3月22日 (日)

痩せ我慢

先日地方の代表の一人として麻生首相と懇談した東国原・宮崎県知事が、「今日本の行政・政府は国民の信頼を失っている。こんな状態では景気回復は覚束ない」と言ったそうです。

首相に耳の痛いことを直言する姿勢には敬服しますが、言っている中味には、俄かには賛成できません。

首相自らが、「景気回復が最大の課題」と言っているのですから、何をかいわんやではありますが、経済、景気の問題を政府の責任に帰することは根本的な間違いだと愚考します。

極端な需要不足に陥ったときに緊急避難として、国が財政出動をして需要を増やし、雇用を確保することは必要ですが、恒常的に政府に頼る気持ちがあっては、いつまでたっても官主導の日本経済からの脱皮はできません。

いかに百年に一度の世界不況ではあっても、政府の財政出動を当然のことと考えるのではなく、あくまでも緊急避難的臨時処置と考えるべきではないかと思っています。

福沢諭吉のいう「痩せ我慢の精神」が必要なときではないでしょうか。

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