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2009年3月 3日 (火)

説得力

麻生首相が自分自身の定額給付金を「受け取る」と明言しました。「七転八倒」のブレまくりと批判する人もいますが、今更心変わりを非難しようとは思いません。首相も人の子、心変わりもあるでしょう。

しかしながら、問題はその理由です。定額給付金の目的が、生活支援から消費刺激に変わった、正確にいえば、消費刺激の意味合いが大きくなったからだと説明しました。消費刺激の目的も否定できませんが、やはりそれは三分でしょう。「○○にも三分の理」の三分です。七分は貧しい人への生活支援でしょう。

所得が2千万円、小遣いが1日1万円というような人には、1.2万円程度の給付金が、消費の誘い水になるのでしょうか? その気になれば、それくらいのお金をもらわなくても、十分資金には困らないと思います。

年金生活者である僕は、昨年秋この話が出た時に、何を使うかを考え、10年近く使ってきた老眼鏡を買い替えようと思い、近所の眼鏡屋さんに空手形を切っています。

そんな僕に不可解なのは、あれだけ責め立てられた首相が、定額給付金が返上されたとき、それがどう使われるのかを明らかにしないことです。国庫に返納されるのか、地方自治体の裁量に委ねられるのか。地方に任せられるなら、地方にその考えを明らかにするように、どうして求めないのでしょうか。それが明らかにされ、説得力のある使い道が提示されるなら、食べていくには困らない年金生活者でも、受け取らない人はいると思います。

折角お上が下しおかれるというのに、下々が有難いと思わないのは、上に立つ人の言葉に説得力がないからです。

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