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2009年5月 2日 (土)

餅は餅屋

カナダから帰った横浜の高校生が新型インフルエンザに感染したのではないかと疑われ、厚生労働大臣が深夜の記者会見を行いました。

精密検査の結果は新型インフルエンザではないと判定され、日本上陸は先に延びました。この情報連絡に関して厚生省と横浜市に行き違いがあったようで、テレビで見苦しい言い争いをしていました。

どちらが正しいというのは差し控えますが、問題の根は政治家が関与しすぎることにあるのではないかと思っています。この問題はすぐれて科学・技術の問題であり、その専門家が正面に立つ方が、国民に信頼されると思います。

「PCR検査」と言うニュースが大半ですが、PCR法は極微量のDNAを連鎖反応を利用して増やして、分析を可能にする手段であり、インフルエンザの型を判定するものではありません。

大臣がご存じないこともないでしょうが、ご存じなくても不思議ではありません。それは一例ですが、科学的な素養があれば、発表のニュアンスにも自然にその緊急性、留保条件などが伝わるのではないでしょうか。

首相・大臣が登場するのは、万が一犠牲者が出た時に、国民に冷静を呼び掛ける時でいいでしょう。世界的にも専門家が責任あるポストについて、発表も行っているように思います。国民もいたずらに「政府は何をしているのか」というのを慎むべきだと思います。

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