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2009年5月28日 (木)

温暖化ガス削減中期目標

新聞各紙が報じるところによると、政府は遅れに遅れていた地球温暖化効果ガスの排出抑制中期目標をいよいよ決定するようです。その具体的数値は、政府が実施した世論調査の平均値が7%削減であることを根拠に、7%削減案が有力であるとされます。

自分で決めると言明されていた首相が、安易に世論調査などをベースに判断されるとは信じられませんが、心配で愚見を申し上げる気になりました。

日本社会が、産業界を中心に省エネルギー、温室効果ガス排出削減に長年取り組んできたことは、世界に隠れもないことです。これまでそれほど努力をしてこなかった国と同じ目標では不公平だという主張は、十分根拠のあるものだと思います。

しかしながら、問題は地球規模の環境問題です。日本の事情もさることながら、日本の姿勢が世界各国の趨勢にどういう影響を与えるか、無視するわけにはいきません。

ヨーロッパ各国は中期目標として、20%を上回る数字を考えているというのに、日本が7%ということで、世界をリードすることはおろか、世界の足を引っ張ることにはならないでしょうか。

ここ23年の国際会議で、日本は中期目標を具体的に示すことを逃げ回っていました。かといって、中期目標に反対していたわけではありません。今さら7%という数字を出しても、よくて無視、悪くすればバッシングは必至でしょう。

国際的発言力は、無に帰するでしょう。

経済への悪影響はあるでしょうが、それは世界各国、大なり小なり、覚悟しなければならないものです。環境技術に関しては、リードする立場にあるわけですから、これを奇禍として経済発展に生かすことも可能です。

産業界を暖かく励ましながら、国民に協力を求めるべきです。

今こそ、首相のリーダーシップを発揮するときです。

以上は、先日首相官邸にメールで送った僕の意見です。具体的数値は数か月前に送りましたので書いておりませんが、15%削減です。

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