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2009年8月14日 (金)

プロの陥穽

「地震の予知」もその1つですが、専門家が自分の専門領域にこだわり、社会全体の視点からみると、いささか妥当性を欠く主張、提言を重ねてきたことは否定できません。

必要を越えた高速道路を作ったということも、利益誘導型の政治システムに主な原因がありますが、立派なものを造りたいという技術者の思いも、その責任の一端を担っていることは否定できません。宇宙開発、リニア新幹線、高速増殖炉などのビッグプロジェクトにも、同じような問題があるようにも感じられます。

技術屋の端くれとしての反省を込めていえば、技術者は自分の専門分野に拘りがあります。その分野が社会の福祉に貢献すると考えて選んだのですから、拘りは当然とも言えます。その拘りが、社会の変化につれて、齟齬をきたしていないか、チェックする必要があると思います。

専門家を信頼し、任せることも大切ですが、任せっぱなしにせずに、要所々々で市民がチェックすることも大切だと思います。市民の目線を生かしたチックが入れられるシステムがなければなりません。

また、専門家の論理を理解し、その虚実を見極めるのに必要な知識、リテラシーを市民も養わねばなりません。

ほとんど徒労の「遠吠え」を続けている意味も、市民の声が少しでも広がり、社会の歪みを正すことにつながればという願いからです。

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