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2009年9月29日 (火)

繰り返す歴史

ピッツバーグでのG20の会合で、アメリカは「アメリカも過剰消費をやめ、貯蓄率を高めるから、中国・日本は内需振興に努めるべきだ」と主張しているようです。

日本の新首相の「行き過ぎたアメリカ型資本主義への批判」にはアメリカは反発していますが、今回の金融恐慌の一因がアメリカの度を越した過剰消費とそれを支える金融システムにあったことを認めたということでしょうか。

20年以上前に、アメリカが黒字減らしと内需振興を日本に迫ったことを思い出します。今回風当たりは、日本よりむしろ中国に強いのでしょうが、考え方の基本は変わっていないように思われます。

これまでのところ、前回のような黒字減らしの数値目標という要求にまでは至っていないようですが、理不尽な要求に発展することがないよう注視する必要があります。

行き過ぎたグローバル化には弊害も大きいものがありますが、グローバル化そのものには、それを凌ぐ多くのメリットがあります。内需振興というスローガンの影には、好ましい国際分業・グローバル化の足を引っ張る可能性を含んでいることを忘れるべきではないと思います。

コスト・パーフォーマンスに優れた商品が世界から入手可能になることは、消費者にとって無視できないメリットです。

明日から来月7日まで、友人たちとベトナム・カンボジアの旅行に行きますので、ブログをお休みにさせていただきます。

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