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2009年11月20日 (金)

記者会見

オバマ大統領と鳩山首相の共同記者会見を聞いて、日本が記者会見に不慣れで、貧弱なことを再確認しました。内外の、おそらくは準備された記者2人しか質問が許されず、日本人の記者は、大統領に覚えきれないほどの項目の質問をしていました。

サンケイグループと名乗ったと思いますが、その日本の記者の質問には「アメリカが広島・長崎に原爆を投下したことについて、どう思うか」というという質問まで入っていたのには、少し驚きました。質問が多すぎたことで、大統領には無視されましたが、まともに取り合うことは難しいもので、若干非礼に近い難題を吹っ掛けたようにも感じました。

トルーマン大統領は「戦争を終結させるためには、原爆投下が必要だった」と言い、アメリカの世論の多くはそれを支持していることを思えば、オバマ大統領が「原爆投下を行った唯一の国としての責任」にプラハで言及したことは、大きな進歩だったと思います。

「もっとはっきり謝れ」と言いたい気持ちも分からないではありませんが、まずは褒め殺しにしてでも、この「婉曲な遺憾」をアメリカの大勢にすることが現実的でしょう。

マスコミは新政権の外交について、「日米同盟が揺らぐ」と国民の危機感を煽っています。それほど緊急性があるとも思えない過去の罪を追及することは、日米同盟の安定性とは関係ないというのでしょうか?

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