減税日本
河村名古屋市長が、言うことを聞かない市議会に業を煮やして、「減税日本」を立ち上げるそうです。橋下大阪府知事も賛同していると伝えられます。
市民にとって減税は好ましいものではありますが、無条件に良いことという訳にはいきません。
ノーベル経済学賞を後に受賞したクルーグマン教授は、ブッシュ減税に強硬に反対しました。富裕層減税であったこともありますが、イラク戦争を開始するというのに減税するのは常軌を逸しており、財政が悪化し、社会福祉関係の予算が削られることは目に見えているという理由でした。
日本の現状をみれば、国の財政は歳入不足が続き、直近では経済不振もあって、歳入が必要な経費の半分にも満たない状況に陥っています。そのような状況の下で、減税を主張する成算があるとは、残念ながら僕には信じられません。
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