朝三暮四
高速料金の見直し問題が迷走しているようです。一旦決めた新料金体系を、選挙のことしか頭のない幹事長の一言でひっくり返すというのは、「朝令暮改」の典型でしょうが、僕は子供の頃に「朝令暮改」と並んで覚えた「朝三暮四」という4文字熟語を思い出しました。
「朝三暮四」は、昔お坊さんが飼っていた猿に「朝3つ、夕4つ」の餌を与えると言ったところ不満タラタラだったが、「朝4つ、夕3つ」と言い直したら、猿は満足したというお話だったと思います。
中味は変わらないのに、表面だけで騙される、浅知恵を戒めたものだったと思います。
深夜・早朝の閑散時間帯の割引か、長距離の料金頭打ちか、というのは、猿並みというと猿が怒るかもしれませんが、あまり国民に敬意を払った問題設定とは思えません。
国民は、長期的に高速道路をいかに維持していくか、より便利なものにするために道路網の拡充にどれくらい資金を投入すべきか、そのための適切な料金体系はどうあるべきか、というような、もっと基本的な問題についての考え方を聞きたいと思っているのではないでしょうか。
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