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2010年5月 6日 (木)

原油流出

メキシコ湾におけるブリティッシュ・ペトロリウムの掘削装置の事故が、原油流出を防止する努力にもかかわらず、原油流出が止まらず、最悪の事態となっているようです。

5年前のハリケーン・カトリーナで大きな被害を受けたニューオルリンズ一帯が、再び災厄に見舞われています。

海面下1500メートルの深海で破損したパイプをロボットで補修するというのですから、素人には、身の丈を越えた技術のようにも思えます。

異論も多かった海上油田の開発を、ブッシュ政権は反対を押し切って推進しました。オバマ政権もこのブッシュ政権の方針を引き継ぎました。原油を中東に依存したくないというアメリカの戦略ではありますが、大きな代償を払うことになりました。

これほどのプロジェクトで、充分なリスク・アセスメントがなされなかったとも思えませんが、結果としては膨大な損害を招くことになりました。

素人の後知恵を言わせてもらえば、万一の場合に備えて、掘削パイプの根元に遠隔操作で閉められるバルブをつけておくべきだったなどが考えられますが、人の想像力には限界があるのかと改めて感じます。

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