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2010年11月30日 (火)

面子

最近の東北アジアのさまざまな不穏な動きを見ていると、その主導的な要因は面子ではないかと思えてきます。

ロシアの大統領が日本の北方領土に足を踏み入れたといわれましたが、一方でロシアは現地の生活支援に多くの負担を強いられているのも事実でしょう。最近は経済が悪くないとはいえ、大国の面子がかかっていると見ているのだと思います。

尖閣諸島をめぐって、中国が近代の歴史からみれば無理筋の領有権主張を繰り返すのも、確かな実利というよりは、大国の面子のなせる業でしょう。

黄海での米韓合同軍事演習にしても、玄関先でやって欲しくないという中国と、言いだした以上今度は場所を変えるわけにはいかないというアメリカの面子の張り合いという面もなきにしもあらずだと思います。

それに比べると、補正予算を成立させるか、問責決議案を可決するかなどは、同じ面子でも、いかにもコップの中の争いのように思えてなりません。

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