国民の負託
郵便料金不正問題で証拠を改竄するなど信じられない背信行為を起こした検察の一連の事故に関する最高検察庁の検証報告が明らかになりました。
その記者会見における検察首脳の「国民の負託にこたえて、信頼を取り戻す」という、当然といえば当然の発言を聞いて、「国民の負託」が意味するところを改めて考えさせられました。
社会におけるさまざまな悪事を見逃さず、相応の罰を加えることが、「国民の負託」の中味と一応言えるのでしょうが、その中味にもう一歩踏み込んで考える必要がありそうです。
社会に不正行為があれば、何が何でもその犯人を誰か検挙しなければならないと思いこんで暴走したのが、今回の証拠改竄の一因ではないかと愚考します。
無実の人に罪をなすりつけるのは論外としても、いたずらに厳罰主義を振り回すのも、ほんとうに国民の負託するところなのか、考えてみる必要があるように思います。
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