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2010年12月 9日 (木)

ゴム弾性

ヒ素を利用して生きる微生物の発見と並んで最近大きな発見があったのは、摂氏1000度の高温でも、零下196度の極低温でも、ゴムのような弾力性と柔らかさを失わない新物質を産業技術総合研究所が開発したというニュースです。

30年前に高分子で給料を貰っていた自分の知る限り、零下数十度というような低温になれば、ゴムは弾性を失い、プラスチックのように固くて脆いものになると思っていました。

ゴムの弾性は、高分子の連鎖の所どころが架橋構造により固定され、それ以外のところではかなり自由に動けることよって起こるとされ、その自由な運動が極低温になると束縛されるため、弾性を失うと考えられています。

今回見つかった新材料は、カーボンナノチューブが「毛玉」のように絡み合った構造をしていることで、温度が下がっても弾性を失わないとされているようです。

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