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2011年1月25日 (火)

不条理

「人生不条理」に軽重はないのでしょうが、最近の国際的不条理の最大のものの1つは、朝鮮半島をめぐる事件ではないでしょうか。

藪から棒に哨戒艇を沈められ、離島に砲弾を撃ち込まれ住民の犠牲者が出ても、黒白を明らかにすることもできないのですから、韓国からみれば「不条理」と叫びたくもなるでしょう。北朝鮮の保護者を持って任ずる中国は、事を荒立てないことを最優先して、真相解明を避けているように見受けられます。

あまつさえ、先の米中首脳会談でもその中国の姿勢を、朝鮮半島の平和に努力していると評価されたというのですから、これを不条理と言わずして、何を不条理というかという気にもなります。

市民の論理からすれば、悪いことは悪いと黒白をつけた上で、必要なら、事を丸く収めるために穏便な処置で済ますことが、条理にかなうことになるのだと思いますが、国際関係には市民の論理は通用しないようです。

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