免罪符

最近読んだ本によれば、最大の温室効果を有する炭酸ガスの1人当たり年間排出量は、アメリカが21トン、日本が11トン、中国も4.8トンだそうです。地球温暖化を許容範囲に収めるには、世界中で2トンにする必要があると書いてありました。

電気代、ガス代から行った僕の分析では、慎ましやかな生活だけでも3トンは排出している計算になりますので、2トンという目標は、絵にかいた餅です。

となると、我ながらいささか安直ですが、植林を行っているNGOなどに寄付して、炭酸ガスを固定化してもらう、カーボンオフセットくらいしか頭に浮かびません。

排出権取引の国際相場は、トン当たり2千円と聞きますので、年間1万円寄付すれば、5トン分の削減に貢献したことになるかと勝手に考えています。

カトリック教会が寄付をすれば天国に行けるという免罪符を発行したことで、宗教改革を呼び起こしたと習いましたが、カーボンオフセットで免罪符というわけにはいかないでしょうか。