科学と感情
福島原発の事故で、これまで原子力を推進する意見を述べてきた人がバッシングを受けているそうです。ある人気の女性エコノミストは、「これまで放射性物質の健康影響について、科学的に考えて問題ないと言ってきたが、国民の感情に対する配慮が足りなかった」と、自己批判の弁を述べているそうです。
本人が反省するのを止めるわけにもいきませんが、ちょっと行きすぎではないかと感じます。健康影響の問題を考える基盤は、科学を離れるわけにはいきません。
自然界にある生理活性物質、人工の化学物質の健康影響と違って、放射線による健康被害は極めて微量で影響する可能性があり、またこれまでの事例も少なく、影響を生じる閾値を明らかにすることが難しいことだと思います。
自分自身の身を守るためにも、科学知識は必須だと思います。
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