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2011年8月 9日 (火)

格付け

P&G社が、アメリカの国債をAAAからワンランク格下げして話題を呼んでいます。世界経済の中心をもって自他ともに認めるアメリカ政府としては、腸が煮え繰り返る思いでしょう。とくに2年前、アメリカ経済を100年に1度の危機に追い込んだともいわれる経済不況の一因は、常軌を逸した住宅ローンなどの格付けがその一因とも言われています。銀行をはじめ金融機関に大盤振る舞いの資金投入を行った結果、財政が悪化したというのに、その格付け会社があろうことかあるまいことか米国国債を格下げするというのですから、飼い犬に手をかまれたようなものでしょう。

 中国は独自の国営格付け機関を考慮しているそうですが、果たしてうまくいくでしょうか? 何よりもいかなる組織からも独立していることが求められますから、政府の組織というのは、もともと矛盾しているように思えます。

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