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2011年8月 7日 (日)

刀狩

5日の日経朝刊には、吉本隆明さんが「科学の後戻りはない」という随想を寄せておられました。脱原発を考えるのではなく、完全な安全装置を考えるべきだという主張です。60年安保世代に属するものの、僕は読んだことはありませんが、吉本さんといえば学生運動の理論的支柱とも言える存在でした。その人の言葉としてはちょっと意外でしたが、僕の思いと似ておりました。

 福島の事故の結果、方針を急転換して、原発を廃止することになれば、世界でも稀有の経験になるでしょう。ドイツも廃止に踏み切りましたが、長年かけて廃止の方針は打ち出されており、メルケル政権は稼働期間を延長する方針を打ち出していたのを、元へ戻したに過ぎません、事故を契機に原発を一挙に廃止するというのは、世界でも珍しい「刀狩り」を実現した日本にして、初めてできることでしょう。

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