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2011年9月 5日 (月)

正解なし

ドイツのテレビが事故後半年にならんとする福島の現状をレポートしていました。放射能の不安が消えず、児童に線量計を配らざるを得ない小学校の校長先生が、「いろんなことを言う人がおり、何が正しいのか分からないのが一番困る」といっていたのが印象的でした。真面目そのものといった先生で、悩んでおられるのはよく分かりました。

 素人が無責任なことをいうのは気がひけますが、敢えて申し上げれば、正解はないのだと思います。何十年か先にガンが発生する確率が僅かに増えるとされている年間100ミリシーベルトの被曝以内の範囲では、どこまでなら安全かということは、現在の科学では分からないのです。正解のないグレーの世界は、科学がいかに進歩しようとも残ることは覚悟しなければなりません。

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