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2011年10月28日 (金)

コスト試算

原子力委員会による原子力発電のコスト評価の見直しが、初めて事故処理の費用、核燃料廃棄物の処分などを織り込んで行われました。個人的な経験からしても、コスト計算は重要な経営判断要因ではありますが、その前提条件の取り方によって大きく違うもので、結果の数字を頭から信用することは危険でもあります。今回の原子力発電のコスト試算も、前提条件の妥当性を含めて、慎重に吟味されるべきものと考えます。

 僕の考えでは、この試算はいわば今から新規に発電所をつくるとき、火力と原子力とどちらが有利かという判断のために意味があるのだろうと思います。原子力の場合は建設費が膨大で、燃料費が小さいという特徴がありますので、既存の設備を動かすかどうかの判断は、また別ではないかと思います。新規原発の建設は暫くは考えられないのですから。

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