理想と現実
TPPの国内の嵐は一夜で収まりましたが、ハワイでの見通しは必ずしも明るいものではなかったようです。交渉参加の意思表明は単純に歓迎されたというよりは、注文もつけられたようです。早速、国際交渉の厳しい現実に晒されたようです。
これまでの国内の賛否両論は、あまりにも我が国の得になるか損になるかという、内向きの視点に満ちていたように感じます。この際、国際的な交渉に当たっては、日本の国益もさることながら、世界の経済的繁栄にとって、どのような貿易体制が望ましいのかという視点を前面に出してはどうでしょうか。歴史も文化も異なる各国が、いきなり障壁をゼロにするというのも、1つの理想ではあるかもしれませんが、システムとして安定を欠くことになるのではないかとも思われます。
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