隗は終わりに
年金支給年齢の引上げ、消費税の増税など、庶民に負担を強いるなら、まず政治家が身を切るべきだという「隗より始めよ」の議論が、マスコミに盛んに登場します。その趣旨は分からないではありませんが、限界もあると思います。痛みを伴う改革の優先順位を判断するときには、「努力対効果」を最優先にすべき場合も多いと考えます。
国会議員の数を80人減らしても、節約できる費用は100億円程度でしょう。たとえば、ダムや道路の建設などのプロジェクトを吟味すれば、1つで1千億円オーダーの経費を節減できるものも少なくありません。効果の大きなものを優先すべきだと思います。もちろん、政治家の身を削る努力も並行して進めてもらわねばなりません。「隗は終わりに」とする所以です。
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