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2011年12月 1日 (木)

後門の狼

ドイツは10年後の脱原発路線を明らかにしていますが、これまでに溜まった使用済み核燃料の再処理をフランスに依頼しています。再処理を終わった核廃棄物をフランスからドイツへ鉄道輸送する列車が、抗議デモを受けて多数の警察官が出動して、線路に座り込むデモ隊を排除する騒ぎになりました。

 安全な原発の運転を「前門の虎」というならば、核廃棄物の処分問題は「後門の狼」といえるかもしれません。虎も怖いが、狼もこわい。福島の事故までは、虎は張り子の虎で、狼のほうが怖いのではないかと思っていましたが、事故の後ではそうとも言っていられなくなりました。しかしながら、虎は追っ払うことができても、この狼は追っ払うことができません。

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