ダーバン合意

温室効果ガス削減についての国際的取り決め締結を目指すCOP17が南アフリカのダーバンで開かれ、会議を2日延長して徹夜で討論した結果、ともかく合意を見たとして閉会しました。中国、アメリカなども参加した条約を2020年以降発効させる、先進国が途上国の温室効果ガス削減に資金援助をする、などが成果としてうたわれています。国民の率直な印象としては、これで成功と言えるのかなという疑問ではないでしょうか。経済界は具体的な削減目標が決まらず、将来米中も参加する合意に向けての枠組みができたことで、成功だったと評価する向きもあるようですが、一般の人々の受けとめとは格差があるように思われます。もちろん、世界の気象には温室効果ガス以外の要因も大きく影響しますから、母なる自然が優しさを発揮して、しばらく待ってくれることを祈っています。