綺麗好き
司馬遼太郎さんは『台湾紀行』に、「昔は世界中で衛生思想は十分でなく、漢民族も例外ではなかった。その中で、日本の綺麗好きは世界の奇癖だった」と書いています。下水道や汚物処理のシステムがなかった頃には、衛生思想に乏しいことは伝染病の温床になりました。中国にはトイレなどが未発達で、心配だと言う声もよく聞きますが、個人的な経験の範囲では、ほとんど不潔というところはありません。使用者が立ち去るのをセンサーで感知して水を流す、先端的トイレもかなり普及しています。
綺麗好きは誇るべき特質だと思いますが、行き過ぎると、リスクのあるものはすべてゼロにしなければ気が済まないことになります。昔の子供がほとんどお腹に持っていた回虫が駆除されたことが、花粉症の原因だという説もあります。
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