分かりやすい説明
国の財政状態と消費税の引き上げ問題、原発の安全性と再稼働問題など、直面する難問について分かりやすい説明を求める声が高まっています。政治主導が喧伝され、官僚が目の敵にされる風潮と関係があるように思うのですが、最近の政府の説明が後手に回って説得力に欠けることは否めません。拙劣な説明が分かりやすい説明を求める声につながっていると思いますが、一方では簡単には説明できない難しい問題もあることを理解するべきだという気もします。その分野について、必要な基礎知識を持っているとは限らない国民一人一人が理解できるように説明することは、誰にとっても至難の業でしょう。分かりやすい説明は、どうしても省略されるポイントがあることも心得ておくべきだと思います。分かりやすい説明には、思わぬ落とし穴が潜んでいるかもしれません。
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