憲法判断
オバマ大統領が悪戦苦闘の末実現させたアメリカの健康保険の拡充策が、最高裁で違憲ではないかという訴訟が進行中で、結果は予断を許さないと伝えられます。すべての国民に健康保険加入を義務付けるのは違憲ではないかという意見が、最高裁の中でも侮れない勢力を持っているそうです。
翻って日本では、こうした形の違憲判断が大勢を占めるとは、まったく想像できません。日本の司法の判断には、選挙という形で国民の支持を受けた立法府の判断を尊重するという基本姿勢が認められるからです。国民に選ばれた大統領が提案し、議会も認めた重要法案が違憲だという判断は、日本の最高裁ではあり得ないと思います。三権分立の思想は同じとは言え、日米の違いを改めて思い知らされます。
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