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2013年10月25日 (金)

放射線と冷静に向き合う

先日図書館で借りて、『放射線と冷静に向き合うみなさんへ』という本を読みました。血液学、中でも骨髄移植の専門家で、チェルノブイリ、JCOさらにはフクシマでも、招かれて被爆者の治療、アドバイスにあたったというゲイル博士の書かれた本で、放射線のリスクについて、バランスのとれた考え方を教えてもらいました。

数々ご紹介したいことはありますが、その1つは、チェルノブイリの事故の後で、自然なことではありますが、妊娠中絶がおよそ10万件あったと推測されるそうです。広島、長崎の事例などを考えても、出生時障害は、3000人の妊婦で30件ほどであり、これほどの妊娠中絶は必要がなかったと書かれています。リスクを正しく理解し、適切に対応しないと、不必要かつ大きな犠牲を払うことになることを教えられました。

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