文楽
『伊賀越道中双六』という文楽の名作の1つを観に行きました。長く大阪に住んでいるのに、文楽は観に行ったことがありませんでした。町内会の催しで、貸し切りバスでお弁当付きで連れて行ってくれるというので、参加しました。演目は、日本三大仇討の1つで荒木又右エ門の36人切りで名高い「鍵屋の辻の仇討」で、昼夜通しの上演でしたが、その昼の部です。残念ながら町内会の団体席は最後列でしたので、双眼鏡は持って行ったのですが、人形の顔は元より、細かな所作はよく見えませんでした。いきおい三味線に乗せて語られる浄瑠璃の技を楽しむのが中心になりました。それでも十分楽しめました。
会場はほぼ満員で、これなら大阪市長に存在意義を問われることもあるまいと思い、劇場の人に尋ねたら、夜の部は空席が目立つことが多いと言っていました。国立劇場ですので、施設は問題ないのですが、演者の属する文楽協会の費用がかさみ、大阪市の援助が欠かせないのだそうです。時々オペラを見に行きますが、文楽もオペラと同様、舞台裏で支える人も多い総合芸術であることを認識しました。
「文化・芸術」カテゴリの記事
- ベトナムの干支(2023.01.25)
- 東方教会のクリスマス(2022.12.28)
- ウクライナ国歌(2022.03.29)
- 宗教の力(2022.03.13)
- アヤソフィア(2020.07.14)
コメント