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2013年12月 6日 (金)

環境ホルモン

10年以上前になりますが、「環境ホルモン」という言葉が話題を集めたことがありました。世界中で若い男性の精子の数が減っているという衝撃の研究報告が出され、女性ホルモンに似た化学構造を有する化合物が、ヒトの内分泌システムを攪乱する可能性が指摘されたわけです。正式には「内分泌攪乱物質」と呼ばれましたが、文学的才能のある人が「環境ホルモン」と名付け、そのほうが広く使われました。

そのとき話題になったものの1つが、豆腐などに含まれる植物性エストロゲンが、女性ホルモンの作用を攪乱するのではないかという疑いです。あるシンポジウムで僕が聞いた専門家の答えは、「たしかにその可能性はあるが、豆腐は長年食べ続けてきたから、健康に害があるとは考えなくていいだろう」という答えでした。

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