海外比率
最近では少し少なくなりましたが、「閉塞感」という言葉が繰り返されるたびに、ホンマカイナと思っています。グローバル化した現代社会では、経済の成長を一国内で考えるのは適切でなく、日本企業が進出しているアジアの経済成長も然るべき範囲で考慮に入れるべきではないかと考えています。
先日NHKのニュースで「日本の製造業の海外比率が20%を超えた」という内閣府の調査結果を伝えていました。報道の主旨は、円高が是正されても海外比率は下がる気配はなく、数年先には25%に達するということのようでしたので、海外比率が生産比率なのか、売上比率なのか、利益の比率なのか、判然としないところはあるます。
しかしながら、この結果が、少なくとも最近の数年年率2%程度の成長をしていることを意味するとすれば、日本の製造業は国内の成長分を海外の成長で埋めているという仮説は成り立つように思います。闇雲に「閉塞感」を煽るのは慎むべきでしょう。
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