縄文の伝統
上田篤さんの書かれた『縄文人に学ぶ』という新書を読みました。上田さんは建築が専門で歴史は専門ではないようですが、縄文人と縄文文化に興味を持ち、長年研究してこられたそうです。縄文人の生活と伝統が、食生活などさまざまな面で現在にも受け継がれているというのが持論です。
中でも興味を引かれたのは、遺跡に残る縄文人には傷ついた跡がなく、後の弥生人などと違って、縄文人の社会は戦争や殺人のない平和な社会だったと推定されるという点です。その背景には、妻問婚が一般的で、母系の社会であったことが考えられるそうです。話は飛びますが、天皇も女性が中心の時もあったと書かれており、現在の男性優位の皇位継承というのも、日本固有の伝統というわけでもないのかと考えさせられました。
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