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2014年8月 1日 (金)

インセンティヴ

国民の税金で組織され、研究費を負担される機関の研究者が、自然の謎・仕組みを少しでも解き明かそうと研究する成果が、特許という形で独占的実施権を獲得し、金銭的利益を獲得することに喜びを見出すでしょうか。特許の使用料という形で獲得される利益は、国庫に入るだけで、個人はおろか、その組織にも利益をもたらすか疑問です。そもそも、科学者と呼ばれる人々に、金銭的なインセンティヴがどれだけ有効なのでしょうか。

もちろん科学者も人として生きて行かねばなりませんから、安定した収入は必要ですが、人もうらやむような高報酬を期待する人は少ないのではないでしょうか。世界的にも、銀行家の高額なボーナスが、批判の対象になっています。青天井の高額な報酬を可能にする特定法人というニンジンに理研は目がくらんだともいわれますが、高額報酬というインセンティヴが本当にどこまで有効なのか、社会も考えるべきではないでしょうか。

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