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2014年10月31日 (金)

力の集中

最近の政治を見ていると、何でも総理大臣が決めなければ決まらない傾向があまりにも目立つように思います。たとえば懸案事項に対する北朝鮮の調査状況を聴取する調査団の派遣問題、エボラ出血熱と疑われるジャーナリストの入国を受けての防護対策などです。そういっては失礼ながら、こんなことまで総理大臣が指示しなければならないのかと思うのは、生来のへそ曲がりのせいでしょう。

竹下首相だったと思いますが、「司、司にまかせる」が口癖でした。その意味は、首相がさまざまなことに首を突っ込み、くちばしを入れることを慎み、担当する大臣、官僚に任せるということだったと思います。権限が1人に集中する傾向は日本だけでないと感じますが、あまり健康なことではないと思います。三権分立と言われるように、民主主義は権限の集中とは相容れないところがあると考えます。

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