健忘症
人質殺害の映像が流れて以来1週間がたちますが、まだその波紋が広がっています。日本に限って言えば、焦点の一つは「イスラム国」とやらが、「日本もターゲットにする」といったことが人々にショックを与えているようです。しかし冷静に考えれば、中東諸国と日本は仲が悪かったことは無論ないとしても、特に仲が良かったわけでもありません。
40年前中東戦争に際しての石油ショックの時に、最初は石油輸出禁止国のリストに入っていたのを、何とか解除してもらおうと、当時の三木副総理が「油乞い外交」と批判を受け乍らも、中東アラブ諸国を歴訪し、リストから外してもらったことは忘れられません。石油という太いつながりはあったものの、それ以外ではあまりつながりもなく、平和を志向するわが国は、悪くは思われていなかったと考えるべきではないでしょうか。
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