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2015年3月26日 (木)

ヴェニスの商人

「胸の肉1ポンドを切り取ってもよいが、血の1滴も流してはならぬ」という判決は、シャイロックの悪だくみを打ち砕いた『ヴェニスの商人』のハイライトです。今回の沖縄県知事の普天間沖の調査一時停止命令を聞いてまず思いだしたのは、子供の頃読んだシュークスピアの名作でした。

沖縄県知事の命令は不条理といえば不条理ですが、そこに至る経緯には同情する余地があるという意味です。前知事に対する政府の対応は、飴とムチどころか、強要と買収に近いようにも思われ、前知事が選挙で敗れ、反対する現知事が登場すると、掌を返したように対話がなくなりました。「法律に則って粛々と」だけで問題が解決するとは思えません。

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