個人的信頼関係
プーチン大統領の常軌を逸した発言には驚くほかありませんが、思いだされるのは、これまでマスコミが二言目には「安倍首相はプーチン大統領と個人的信頼関係にある」と繰り返してきたことです。ここまで世界の常識に反し、国際社会の秩序と平和を脅かす考えをプーチン大統領が持っていることが明らかになった以上、無定見に「個人的信頼関係」を口にすることは、そういう人の信頼をも傷つけることに繋がるでしょう。
個人の関係を国家あるいは公人の関係にストレートに結びつけるのも適切でありません。「信頼関係が傷ついた」などと声高に叫ぶのも思慮深いとは言えないでしょう。しかし少なくとも、大統領と首相の信頼関係を無定見に宣伝することはやめて、反省を求める意思を態度で示すべきではないでしょうか。
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