核のゴミ
3月30日の日経夕刊には、政府が「核のゴミを地下3000メートルに隔離処分する研究に乗り出す」と伝えていました。これまでは地下300メートルに隔離処分することを研究してきましたので、およそ10倍の深さに埋めることを新たに考えているようです。さまざまな選択肢を研究することに反対する筋合いはありませんが、今さら超高深度の場所というのに、いささか不安を覚えます。
3000メートルの深さにすれば、火山地帯、地震地帯にでも処分できるようになるなら話は別ですが、そんなこともないでしょう。安定した地盤に欠ける日本としては、極めて限られた地域の中からどこを選択するのか、専門家の叡智を集め国民に説明して、合意を形成するときでしょう。再稼働を急ぐなら、核のゴミの処分に目途をつけねばなりません。
今日からまたちょっと東京の桜を観に行きますので、週末までブログを休みます。
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