免震騒動止まらず
東洋ゴム工業が販売した免震装置のうち、55棟分が性能不足の疑いがあるとこれまで報道されてきましたが、会社による最近の発表によれば、90棟分にも不具合がある可能性があるそうです。なかなか実験もしにくい装置で、どうやってデータをチェックするのか想像もつきませんが、身から出た錆とはいえご苦労なことと思います。
最近こういう種類のニュースで気になるのは、全貌がなかなか掴めないことです。といってもあまり難しいことではなく、全体でどれだけ製造した装置のうち、正常なものはどれだけで、不具合が懸念されるのはどれだけか、他にどんなメーカーがあって、そこは設計通りの性能が期待できるのか、というようなことです。
内視鏡手術の失敗例も問題になりましたが、成功例はどれくらいで、もともと治療が難しいケースと、あってはならない手術の失敗との仕分けなども、知りたいと思う情報です。
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東洋ゴムは、改竄に気づいてから出荷停止するまで時間かかりすぎで、その危機感のなさ、想像力の欠如には驚きますね。精査すれば建物構造設計の安全率内に納まるのではと甘く考えていたのかもしれませんね。免震ゴムの売り上げは全体の2%程度なので、社内でもノーマークになっていたのでしょうね。
投稿: 聡 | 2015年4月26日 (日) 20時05分