パルミュラ
フランスのテレビによれば、シリアの遺跡パルミュラにISの魔の手が迫っているようです。ローマ時代に、西ローマとオリエントとの交易で栄えたパルミュラは、2千年近い昔の面影をよく残す遺跡と聞きます。一度行ってみたいと思うところの1つです。シリア政府軍が敗退すれば、パルミュラの遺跡はISによって他の遺跡同様に破壊されるだろうと、フランスの2チャンネルテレビは報道しています。
ユダヤ教やキリスト教に比べて、イスラーム教が偶像崇拝を厳しく禁じていることは理解しておりますが、パルミュラの遺跡にはテレビなどで見る限り、ローマ時代の建築の遺跡で、神をかたどったような偶像は認められません。偶像もないのに貴重な建造物を壊すのは、破壊のための破壊のように思えてなりません。
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パルミュラはなんとか残してほしいですね。しかし大昔からこのような破壊行為が行われてきたわけで、先日の遺跡破壊の映像は、かつてもこうだったのかと、繰り返す歴史の光景に立ち会ったような感じがしました。繰り返す歴史の運命にはあらがえない諦念のような気持ちで考えてしまいます。
投稿: 聡 | 2015年5月19日 (火) 22時50分