イギリスの総選挙
イギリスの総選挙は、保守党が過半数獲得するという勝利に終わったようです。史上まれに見る激戦と言われた今回の選挙でしたが、蓋を開けてみれば予想を上回る保守党の勝利でした。まさに蓋を開けるまでは結果が分からなかったようで、投票が終わった後のBBCの出口調査では、保守党は労働党を引き離したものの、過半数は無理だろうと報じていました。BBCはNHKに出口調査のノウハウを教えてもらうべきでしょう。
労働党はスコットランド独立党にかなり食われたのに対し、UKIPと称するイギリス独立党が伸び悩んだことが、保守党を利したように思われます。今後の焦点は再来年に公約したEU離脱の是非を問う国民投票でしょう。離脱に反対の経済界を基盤とする保守党が、本気で離脱を考えて国民に信を問うというのも信じられませんが、国民投票をテコにEUとの交渉を有利に運ぼうというのが本音でしょうか。
EU域内からの移民流入阻止が離脱の争点でしょうか。離脱したところで、関税の問題で、海外企業が引き上げたり、EUに残りたいスコットランドが独立運動再燃したりといろいろ問題あり、本当にどのような選択をするのでしょうかね。
投稿: 聡 | 2015年5月11日 (月) 22時49分