G7首脳会議
ドイツで行われたG7の首脳会議について、ヨーロッパなどの報道と日本の報道には、興味深い違いも見られました。アメリカとヨーロッパは、今回の議題の中心はウクライナ問題と中東問題としていたのに対し、日本の報道は南シナ海への中国の進出とそれに対して安倍首相がどのように議論をリードしたかにもっぱら中心があるようでした。
その中で異色だったのはロシアのテレビでした。同時通訳の表現では、「仲良しこよし」の討論で、見るべき成果はなかったと皮肉っていました。ドイツのシュミット元首相の「ロシアを加えてG8にならなければ、首脳会議の意味は乏しい」というコメントを詳しく報道していたあたりに、ロシアの無念さがにじみ出ているように感じました。来年の日本でのサミットへの大きな宿題でしょう。
特に日本の報道は、公平性をうたいながら、不公平で辟易としますね。サミット当日の夕刊の速報では、各社中国南シナ海埋立反対が一面トップの中、朝日のみ、犬ぞり?の話がトップだったそうです。わかりやすすぎて笑ってしまいますね。
投稿: 聡 | 2015年6月11日 (木) 21時29分