コンペ
新国立競技場建設問題にこだわって申し訳ないのですが、「白紙還元」と言われる一方で、23日の日経新聞によれば、政府は今年の秋に「実施計画」をまとめてコンペを行い、来年初めに事業者を決めて着工すると考えているようです。「白紙還元」した上でコンペと聞くと、門前の小僧はデザインのコンペと思うのですが、どうも設計事務所と大手ゼネコンが組んで、実施設計を含んだコンペをやるようです。言い方は悪いですが、厳しい工程をクリヤーする苦肉の策なのでしょうが、突貫工事でやっつける印象も拭えません。
関係大臣が協議する会議を新設したようですが、専門的知識を持たない大臣が鳩首協議しても、いい知恵が期待できるとは思えません。せめて専門家のアドヴァイスを虚心に聞く耳を、政治家の諸兄には期待したいと思います。
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白紙還元とはいえ、これまでの検討してきたものは活かせます。この際にまれ、新たな要望を追加する人がいますが、それをさばける責任者がいることが重要です。今回、実現しないが、ザハ事務所は数億円単位の報酬を手にできました。それが彼らの創造したアンビルトでも食っていけるビジネスモデルがうまくいった(=日本がカモられた)ということです。私もくどいですが、建築デザイナーは提示された与条件(予算も含め)で仕事する義務があり、それができてはじめてプロです。自分のイメージ実現のためには、隣の敷地を買い足せというくらいのスタンスのザハ事務所は契約解除されて当然。
投稿: 聡 | 2015年7月26日 (日) 08時40分